不動産を購入する時にはたくさんの資金が必要になりますが、それは中古マンションを購入する時でも同じです。
ただし、中古マンションを購入する場合であれば消費税が掛からない場合もあるので、その分、費用を抑えることに繋がる可能性はあります。
不動産業者を介しても個人が売主なら消費税はかからない
そもそも土地の場合、消費税は非課税ですが、建物は消費税の課税対象となります。ただし、中古マンションを購入する場合、売主が個人であれば消費税は課税されません。
消費税が課税される対象となるのは、事業者が事業として対価を得て行う取引です。
個人が売主の場合、当然、事業者ではありませんので消費税は課税されないことになります。
不動産業者を仲介して購入する場合でも、売主が個人なら消費税は掛かりません。
中古マンションはすべて売主が個人とは限らない
中古マンションを購入することを検討する時には、直接不動産会社に足を運んでみたり、不動産会社のサイトを検索したりする方もいるでしょう。
ただし、不動産会社から紹介される中古マンションの中には、個人が売主ではないものも混ざっている点に注意しましょう。
不動産会社など、事業者が売主の場合も当然あります。
□表示されている不動産価格は税込み?
ただし、表示されている不動産価格については、消費税が課税される対象のものの場合、税込み表示になっていることが多いようなので、仮に購入を決めた中古マンションの売主が事業者だとしても消費税を別で考えなくてよいはずです。
しかし、消費税が不動産価格に含まれていない可能性もありますし、本来、個人が売主なら支払う必要のない税金なので、その点は確認や理解が必要といえます。
購入後に価値が下落することはなくても…
新築マンションの場合、購入して住めばその価値は一気に下がってしまいますが、中古マンションは購入した途端に価格が下落することはありません。
ただし、消費税課税対象となる中古マンションを購入した場合、購入後、消費税分の価値は消滅してしまうことになるので、売却する段階になって損だと感じる可能性はあります。
個人が売主か確認する方法は?
マンションの売主が個人なのか、それとも事業者なのか確認するためには、「取引様態」が「売主」となっていれば仲介する不動産会社が売主なので、消費税の課税対象です。
取引様態には「売主」以外にも、「一般」や「媒介」、「仲介」などがあります。
一般や媒介、仲介などの表示の場合、仲介する不動産業者が売主ではないことは確認できますが、依頼されている相手が個人なのかまでは分かりません。その場合、不動産会社に直接たずねてみるとよいでしょう。