無駄遣いは控えていてもお金が貯まらないと感じる人は多いと思いますが、その理由の1つとして家計に占める住居費の割合が高くなっていることが挙げられます。
賃貸住宅に住む場合、通勤に便利の良い都心部に借りた場合には収入の35%を超えてしまうこともあり、毎月支払う家賃がもったいないと感じるケースも多いようです。
家賃を払ってもいずれ自分の家になるわけではありませんので、それならマイホームを購入したほうが良いのではないかと感じることもあるでしょう。

 

賃貸住宅と持ち家はどちらが良い?

数十年に渡って同じ賃貸住宅に住み続けるとしたら、単純総額ではマイホームを購入するよりも賃貸住宅に住んで家賃を支払うほうがお金はかかるように感じるでしょう。
ただし仕事の都合などで同じ場所にずっと住み続けるとも限らず、さらに老後には介護施設などを利用する可能性もあります。

 

費用面では持ち家のほうが有利?

老後を迎えた時に賃貸住宅で住んでいると、家賃がかかることなど色々な面で不安を感じるということでマイホームの購入を検討するケースもあるかもしれません。
しかし賃貸住宅とマイホーム、どちらのほうが良いかは金銭的な部分だけで判断してしまわないほうが得策です。
それぞれどのようなメリットとデメリットがあるかを把握し、自分の生活環境やライフスタイルに合う選択をしましょう。

 

賃貸住宅に住み続ける場合の問題点は?

賃貸住宅は家族構成やライフスタイルによって、住む場所や部屋の間取りなど、都度変更していくことができます。また、魅力的な物件が出てきた時には住み変えることも容易だと言えるでしょう。
ただし毎月発生する家賃の支払いが無駄に感じ、さらにリタイア後は収入が減少することで現役世代と同じ家賃を継続して払い続けられるかがポイントとなるでしょう。
長寿社会である日本では特に長生きする人が多く、その分多くの家賃を支払い続けることになります。

 

持ち家を所有する場合にも問題は発生する?

住宅ローンを組んで毎月支払う返済は自分の資産のためだと思うと、賃貸住宅に比べれば苦痛には感じないかもしれません。リタイアのタイミングに合わせてローンを完済できれば、老後の住居費用を大きく軽減することができます。
ただし家も経年劣化により修理が必要になる部分が出てきますので、リフォーム費用や、毎年の固定資産税など、維持費は必要です。

 

一生住み続けるという視点で考えなくて良い

このように賃貸住宅と持ち家、どちらが良いとは一概には言えません。仮に家を買う場合には一生その家に住み続けると考えるよりも、もし住むことがなくなった時などには賃貸として活用することや売却することも視野に入れておきましょう。
立地条件や環境など、資産価値が高い物件であればニーズも高いため、賃貸や売却の際に有利になります。
若い時は何も問題なかった少しの段差や家の階段が、老後の生活には大きな問題になる可能性もあります。
その時にすんなりと住み変えることができるように、いざという時のことまで考えておくと安心して家を購入できるでしょう。

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