生命保険文化センターの生活保障に関する調査では、ゆとりある老後を送るには約35万円必要だと考えられているようです。
しかし老後に毎月の生活費に35万円というお金を使うことができるようにするには、上手く資産運用などでお金を増やしていくことが必要だと言えます。

 

リスクを取らずにお金を増やす仕組みは有効?

老後資金は必ず必要になるお金ですので、資金を増やすにしてもリスクはあまり取りたくないと考えることが多いでしょう。
なるべく元本が保証されるような社債、個人年金保険、仕組み預金などを検討するという人もいますが、この選択は果たして正解なのでしょうか。

・社債の特徴とは?
まず社債は会社が資金を調達するために発行する債券ですが、リスクとしてはその会社が倒産してしまうことが挙げられます。
信用リスクに対して、国債の利回りにどのくらいの利回りを上乗せするべきかを判断する必要があります。
信用リスクは社債の利回り、そして元本償還が約束どおりできなくなるリスクが、実際のところ個人で判断することは困難だと言えます。

・個人年金保険ならリスクは少ない?
個人年金保険は長期に渡り、数十年先、年金を受取るまでの間保険料を積み立てていくことになります。
数十年という先に物価が上昇すれば、結果としてお金の価値が目減りすることになることを理解しておく必要があります。
仮に外貨建て個人年金保険に加入する場合には、為替リスクがあることやコストが高いという部分でデメリットがあることを理解しておきましょう。

・仕組み預金なら安心?
また、仕組み預金は預金とデリバティブ取引や為替取引といったものを組み合わせた商品なので、内容が複雑な上に中途解約はできません。
また、金融機関の都合により預け入れ期間が延長されたり、為替相場の変動で元本割れの可能性があったりという商品もありますので商品内容を良く確認しておく必要があります。

 

商品を考える前に最悪の状況から考えること

ではどのような商品なら老後資金の備えとして良いのでしょう。それを考える前にまずは最悪の状況から考えていきましょう。
仮に国内外の株式のインデックスファンドを組み合わせた効率的で低コストである運用方法を考える場合、高い利回りを得ることができる可能性はあるけれど元本割れする可能性もあるリスク資産部分において、1年で運用額の3分の1くらいを失ってしまう状況が最悪の状況です。
リスク資産に投資をしたいのなら、運用に失敗したとしても家計に負担が生じず将来設計にも問題がないかなど確認した上で投資をすることが必要だと言えます。

 

具体的に活用したい金融商品は?

例えば退職まで年数が長い場合には、リスクを取りたくないならiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)を検討してみるという方法もあります。
少しリスクを取って良いなら、管理費用などコストが安いところで一般口座を開設して投資することも検討してみると良いでしょう。
老後を迎えてから慌てないように、できるだけ早い段階から老後資金に向けて準備していくことが大切です。

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