東日本大震災が起きて以来、多くの方の防災意識は高まりつつあります。
万一、地震が発生した時に備えて、防災グッズの常備や食料の備蓄、さらには家具が転倒しないように固定するなど、これまで見られなかった対策を講じ始めるようになりました。
さらに安心して生活を送るために、住まいの設備をどのようなものにすればよいのか、リフォームや買い替えなど検討している方は確認しておきましょう。
ライフラインが寸断された時に備えて
地震が発生したことで、ライフラインが寸断されるとたちまち生活に困ることになります。
特に水の確保は重要で、飲料水だけでなく、トイレや洗濯などに使用する生活用水も欠かすことができません。
対策としては、ポリタンクに水を汲み置きしておくことや、なるべく水を使わないで生活できるように、ウエットティッシュや携帯トイレなど準備しておくことが有効です。
断水に対応しやすい設備とは?
さらなる備えとして、給湯機のタンクの水も活用できることを知っておきましょう。例えば、貯湯式の電気温水器やヒートポンプ式給湯機のエコキュートなどは、湯を貯めておくタンクを屋外に設置してあります。
機種によっては、タンク内に貯めてあった水を取り出し、生活用水として使うことができる場合がありますので、取水栓があるタイプのものなのか、どのように取り出すのかなど確認しておくとよいでしょう。
さらに電力が寸断された場合や停電が続く場合でも、エコキュートならシャワーや蛇口からお湯が使える場合があります。
電気がメインの設備にも注目
震災後にどのライフラインが復旧することが早いか比べた場合、ガスよりも電力の方が早い傾向にあると言えます。
コンロや給湯機など住まいの設備は、ガスを使わないタイプのものなら早く使える可能性があると考えられるのです。コンロならIHクッキングヒーター、給湯機なら電気温水器やエコキュートなどがガスを使わないタイプの設備として挙げられます。
もし、リフォームや買い替えを検討しているのなら、新しく導入する設備について見直してみてもよいでしょう。
家具の転倒防止も忘れずに
家具の転倒や高所に置いているものの落下などを防ぐために、転倒防止金具で固定している方もいるでしょう。
家電製品も、固定ベルトや滑り止めマットなどで対策することができます。
また、落下対策で見落とされがちな設備としてエアコンが挙げられますが、中には重さが15キロ以上ある機種などもあるので、落下して被害が大きくならないように設置状況なども確認しておくようにしましょう。