毎年9月から10月になると台風が数多く発生し、強風により建物が被害を受けることや、
突発的に局地的に激しい雨や落雷が発生するゲリラ豪雨による建物と設備の被害も増えます。
日本は、梅雨や台風など、雨風に注意しなければならない季節が多く、例え自然災害に強い住まいだとしても地域によっては川の氾濫や土砂崩れなどのリスクも高まるので備えが必要です。の危険性が出ることもあります。
大雨や台風は毎年大きな災害をもたらしていますが、防災気象情報で警報が発令される前に、建物や設備の被害を未然に防ぐようにしましょう。
建物の外は早めに備えを
建物の外は、大雨が降る前や風が強くなる前に備えが必要です。風で飛ばされてきたものが窓ガラスにあたり、割れてガラス破片が飛んでケガをしないように、窓や雨戸はしっかり閉めて鍵をかけておきます。
□窓を補強する
必要に応じてさらに補強しておくようにしましょう。窓に雨戸がなければ、板やガムテープで窓を補強することもできますし、窓ガラスの飛散防止フィルムなどを活用してください。
なお、室内では万一、飛来物が飛び込むことに備えて、カーテンやブラインドはおろしておくようにしましょう。
□水はけを良くしておく
雨どいやバルコニーの側溝、排水口は掃除をして水はけを良くしておいてください。雨どいなどにゴミが溜まっていると、水がつまって浸水する原因となります。ゴミだけでなく、枯れ葉なども取り除いておいてください。
□飛ばされそうな物は固定または移動
風で飛ばされそうな物はしっかりと固定しておく、または家の中に格納しておきましょう。例えば鉢植えなどは玄関などに移動させておくこと、物干し竿などもガレージに移動させるか、固定されて動かせないなら事前に倒しておくようにすると安心です。
大雨による浸水被害への対策
浸水被害に対する対策としては、玄関や敷地の入り口に事前に土のうを準備しておくと安心です。土のうとは、布袋の中に土砂を詰めた土木資材です。土木工事などで用いられることが多いですが、水害時の応急対策にも使われます。
なお、万一浸水した場合に備えて、高価なものや水濡れすると使えなくなる電化製品などは2階に移動させておくとさらに安心です。
最も大切なのは人の生命
台風による強風や大雨で建物や設備に被害が及ばないように、事前にできる対策は様々です。しかし、もっとも大切なのは人の命を守ること。断水に備えて、飲料水や生活用水を確保しておくこと、避難場所はどこか、そこまでの経路なども確認しておきましょう。非常持ち出し品を準備しておくことなども大切です。