中古マンションの購入を考えるとき、すぐに物件探しを始めたくなるものです。しかし、中古マンションは多く出回る時期が存在するので、その時期を目安にして物件探しをすると、より多くの物件から選ぶことができるようになります。
すでにマンションを所有している人が引越しをして新しい場所に住む理由はそれぞれですが、一般的に引越しが多くなる時期を考えると、新生活や新年度を迎える春前と判断できます。
多くの人が動き出して市場が活発になると考えられる時期はいつなのか判断し、買い時にお得な物件を手にいれるようにしましょう。
中古物件が多く出回る時期とは?
中古物件が最も多く出回る時期は1~3月です。やはり4月の新生活に合わせて引越しを行う人が多いことが理由ですので、希望する物件をみつけるためには最適な時期です。
ただし注意したいのは、中古マンションなども需要が高くなる時期なので、競争相手が多くなり、値下げなどにも応じてもらいにくくなる可能性があるということです。
早めに情報を収集しながら、こまめに物件探しをする様にしましょう。立地やエリア、間取りや部屋のイメージなどを事前に決めておくようにするとスムーズに物件探しを進めることができます。
消費税が増税するタイミングにも注意
また、長期的な目線でみた場合、景気や税制度なども物件価格に関係してきます。とくにこの先控えている消費税増税のタイミングには注意しておく必要があるでしょう。
首都圏の中古マンションの価格は上昇傾向にあるともいわれていますが、値上がり幅は少しずつ落ち着いている状況です。現在は中古マンションを購入するよいタイミングともいえるでしょう。
消費税は2014年に8%に引き上げになりましたが、2019年10月に再度10%まで引上げになることが予定されています。
多額の資金が必要になる中古マンション購入において、2%の差は負担をかなり大きくなるため、注意が必要です。
消費税がかかる場合とかからない場合
中古マンションの場合、個人の売主から直接購入するケース、または仲介する不動産会社を利用して購入するケース、不動産会社などの法人から購入するケースの3つがあります。
売主が仲介業者を利用せず、直接個人同士で不動産取引を行う場合、消費税はかかりませんので増税になっても影響しないといえます。
売主が不動産会社など仲介業者を介して取引する場合、仲介業者に対する仲介手数料に消費税がかかります。また、不動産会社など法人から購入する場合、建物価格に対して消費税がかかることになります。
消費税が8%ですむ取引のタイミング
仲介手数料については売買契約が2019年9月30日までに完了していること、不動産業者などの法人から家を買う場合の建物価格に対する消費税は、引き渡しが2019年9月30日までに完了していることで、消費税は8%ですみます。
これらも踏まえて、より多く物件が出回る時期や買い時などを判断して、よい物件を購入できるように考えていくと良いでしょう。