家を所有すると、一戸建てでもマンションでも購入する際には土地や建物などの代金が必要ですが、それ以外にも継続して支払う維持費が別にかかります。
住宅ローンを組んで毎月返済が費用になる上に、この維持費についても支払いが必要だということを理解しておかなければ後で困るかもしれません。
持ち家で必要になる維持費とは?
持ち家に住むにはどのような維持費が必要なのかを理解しておき、費用の支払い準備もしておくようにしましょう。
・税金類
持ち家は固定資産なので、毎年1月1日時点の所有者に対して課税される固定資産税と地域によっては都市計画税を納税する必要があります。
・修繕費
マンションを購入した場合には毎月管理費と同時に修繕積立金を徴収されているでしょう。しかし一戸建ての場合には、いずれ必要になる家の修繕費用を自分で積み立てていくことが必要です。
定期的に必要になる外壁の塗り替え費用など、部分によって寿命年数を確認し、傷みがひどくなる前に修繕していくことが必要になります。
・保険料
火災や地震、台風、洪水など、様々な災害で被災した時に備えて、火災保険や地震保険に加入しておくことが必要です。
必要な補償は一戸建てかマンションかによっても違いますし、立地場所などによっても異なります。自分の持ち家に合う補償内容になっている保険に加入することが大切です。
持ち家のほうが色々お金はかかる?
維持費が必要と聞くと、持ち家のほうが色々なお金がかかって大変と思うかもしれません。
しかし初期費用という部分で考えた場合、賃貸なら敷金礼金などが必要なケースもありますし、家賃と更新費を2年に一度負担しないといけないケースもあります。
持ち家に必要な初期費用の諸費用は、物件価格の3~8%が目安になります。そして定期的にローン返済以外の管理費や修繕積立金、固定資産税などの税金などが必要ですが、ローンの返済が終われば管理費や修繕積立金、税金だけの支払いになるので将来的な負担は軽いと言えるでしょう。
老後は持ち家のほうが安心?
持ち家なら早めにローンを繰り上げ返済するなどで利息の負担を軽減すれば、総支払額を圧縮することもできるでしょう。その反面、長く住み続けるためにも、賃貸では考えなくても良い定期的なメンテナンス費用が必要になります。
一方賃貸は維持費の必要ないものの、生涯に渡って家賃を支払い続ける必要があるといったことが老後は負担になってしまうかもしれません。
リタイア後には収入が減少するので、借りることができる物件も少なくなる傾向がありますのでその点も踏まえて検討していくようにしましょう。