いろいろな業種や業態が集まっている商店街。以前は活気をみせていたのに、近年ではシャッターがずっと閉まったままで営業せず放置されているという店も少なくありません。
たとえ駅前の好立地条件に存在する商店街だとしても、シャッターが閉まった空き店舗だらけという光景が珍しくなく、1つの社会問題として取り上げられることも多くなりました。
このような「シャッター商店街」とよばれる中心市街地の空洞化現象をあらわす言葉は、空き家問題だけでなく空き店舗が増えていることを問題視していると言えるでしょう。
商店街の定義とは?
商店や事業所が集積しているエリアが商店街ですが、一般的には小売店や飲食店、サービス業などの事業所が近接して30店舗以上あれば商店街と呼ぶようです。
□商店街が衰退した理由
昔はどこに移動するにも徒歩、または自転車などが主流で、生活に必要なものが揃う商店街は大変便利な存在でした。
しかしインターネットが普及し、大型商業施設などが建設されるようになったことで、自宅にいながら買い物ができたり、ショッピングとアミューズメントを同時に味わうことができる場所に人が流れたりと、商店街に対する需要が激減してしまったと言えます。
□空き店舗はなぜ埋まらない?
空き店舗が埋まらない理由として、貸し手側が所有者に貸す意思がないという理由が4割を占め、店舗の老朽化や家賃の折り合いがつかないという理由に続きます。
せっかく空いている店舗なら、誰かに貸したほうが収入を得られると考えられますが、実際、自身が商売して稼がなくても、さらに賃貸収入を得なくても生活に困っていないということも背景にあるようです。
放置されたままの空き店舗の行く末
しかし本来ならその街の中心的存在となる商店街のメインストリートがガラガラ状態で、シャッターが閉まった状態が続けば街は活性化されることなく、いつまでたっても空き店舗は放置されたままで、さらに老朽化を早めることになってしまいます。
街の活性化のためにも空き店舗の利活用を!
もし空き店舗を所有しているのなら、何らかの利活用で暗い環境を明るい街づくりへと変えていくことを考えてみてはいかがでしょう。
街づくりや街の活性化で理想的なのは、地域で商売をしている商店街に足を運ぶことです。商店街は地域コミュニティの中核であり、防犯や防災上重要な役割を担い、安心した子育ての場所でもあると言えるからです。