空き家を相続した場合、適正な管理を行うことで建物の資産価値を維持して運用に役立てることができるでしょう。
建物は年月が経過すると老朽化がしていくものですが、人が住んでいないとそのスピードを早めます。
そのため空き家をそのまま放置してしまうことで、経済的なデメリットを抱えることになるでしょう。

 

空き家保有で税負担が重くなるケースも

親が住んでいる実家など、今後相続予定のある資産がある人が既に別で住居を構えている場合、相続で受継いでも空き家になる可能性が高いでしょう。
さらに子世代が実家に居住するという要件が満たされないので、小規模宅地の特例が適用されずに敷地の相続評価額は80%減額されません。
現在相続税の基礎控除額も引き下げになっているので、一定額を超える相続財産になれば相続税が課税されなど、税負担が重くなるケースもあるでしょう。

 

マンションなどは20年以上放置すると資産価値が激減する

例え空き家でも、建物の下の土地と、その上の建物に価値はあるはずなので、そのうち売れば良いからとりあえず放置しておこうという人もいるかもしれません。
しかし建物は放置すれば資産価値は段々と目減りしていきます。特にマンションは老朽化や色々な事情で、20年以上リフォームを行わなかった場合には値段が大幅に低下します。

 

空き家を保有するメリットとデメリット

もし相続した実家を維持するために管理した場合、いつでもすぐ実家に戻ることができるという安心感を得ることができる上に、建物(不動産)という資産を適切な状態で保有し続けることが可能です。
しかし誰も住んでいない家なので、定期的に誰かが管理を行うために通気や通水、清掃などを行う必要があります。
さらに防犯面でリスクが高く、税金や修繕といった維持コストも所有する限りは発生し続けることになるでしょう。

 

賃貸などで活用する方法は?

以上のことから、空き家の老朽化に合わせた管理ができないという場合にはリフォームやリノベーションなどを行い賃貸に出す方法を活用するケースもあります。
しかしリフォームやリノベーションを行うにも多額の費用が必要になりますし、立地条件や家周辺の環境などで需要が高くなければ借り手が見つからないとうケースもあるかもしれません。
いっそ建物を取り壊し更地にして駐車場として経営してはどうだろう?と思うかもしれませんが、土地の上に居住用の建物がないことで固定資産税はそれまでの6倍に跳ね上がることになり、維持費が高くなってしまいます。

 

専門家に相談しながら対策を

費用の捻出ができずどのように対策を講じて行けばわからないという場合など、売却なども視野に入れながら検討したほうが良いケースもあります。専門家に相談しながら決めることが望ましいでしょう。

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