戦後の日本は核家族化が当たり前となり、年老いた両親だけの家はいずれ空き家になる可能性があると考えられます。少子高齢化によってさらに増えることが懸念される空き家についての問題は、日本が抱える社会問題だと言えるでしょう。

空き家で問題になることとは?

一般の住宅地でも空き家と思われる住宅が存在することがあります。しかし誰も住んでいないその空き家は、何がどのように問題になるのでしょう。

・景観の問題

住宅の多くは木造住宅ですが、日本は高温多湿の気候であり誰も住んでいない家はすぐに劣化してしまいます。風を通さなくなった室内にはカビが繁殖することで腐食し、さらに排水管は水が通らない状態のままだとすぐに錆びて穴が空きます。庭には雑草が伸び放題になり、周辺住民の環境を阻害することにもなります。

・治安の問題

すっかり誰も住まなくなり姿を変えた住宅は、違法薬物の取引や性犯罪の現場に使われる可能性があり、さらに火の不始末やゴミの不法投棄などが原因で火災が発生するといった危険性もあります。

・劣化の問題

もし家が腐食やサビで傾き、地震などの災害が起きた場合に倒壊してしまったらどうなるでしょう。周囲の人に崩れ落ちる危険もありますし、避難経路をふさいでしまう可能性もあります。地震だけでなく、台風やゲリラ豪雨で屋根や壁のトタンが飛ぶこと、瓦が落ちるといった危険も考えられ、自然災害による様々な危険が想定されます。

相続を受けた住宅が空き家化している?

実家の相続を受けた世代は自分たちで家を建てているケースが多く、相続した実家に住まないという人も多くいます。しかし相続を受けた実家を管理することもできず、売却や賃貸もしない状態であれば、放置された空き家が点在するといった街のスポンジ化を起こす可能性があります。

さらに今後団塊世代の相続時には

現在空き家が増えている理由は、地方の親の家を都市に住んでいる子が相続することにより起きています。仕事もあるため相続した家に住むこともなく、放置されて空き家化している状態です。今後団塊世代が後期高齢者になる2023年以降はさらに空き家問題が大きくなることも予想されます。

注意したいのは都市近郊

現在空き家問題を抱えている多くは地方ですが、団塊世代からの空き家問題の多くは都市近郊に発生することが予想されます。首都圏なら千葉県、埼玉県、神奈川県などの都心から11時間半くらいの場所や、東京都内でも立地条件があまり良くない場所で起こるとも考えられます。これまでは地方だけの問題だとどこか他人事だった人もいるかもしれませんが、都市に住む人にとっても身近な問題となる日はそれほど遠い未来ではないかもしれません。

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