不動産投資を行っている方にとって、「オリンピック」は大切なタイミングと考えるものでしょう。このオリンピック前後、不動産投資にどのような影響が及ぶことになるのかを理解し、今後の資産運用について検討しておくことが必要です。
マンションは中古でも値上がりしている状況?
昨今での不動産市況は、東京の湾岸地域を中心としてマンションは値上がりしている状況です。本来、マンションは中古になると価値が下がることが一般的ですが、値上がりを見せているのはオリンピックが影響していると考えられます。
不動産投資家がオリンピックを契機にマンションを購入する動きを高めているようで、特に活発なのは中国人の投資家です。たびたび日本に訪れる中国人の不動産投資家も少なくありません。
ある程度、経験値の高い不動産投資家であれば、これまでの相場からいつが上昇の終わりなのか、そして不動産価格の急落するタイミングはいつなのかを見極めているはずです。
その節目と予想されるタイミングで多いのが、東京オリンピック後なのです。
なぜオリンピック後が節目と予想される?
なぜオリンピック後が節目になると予想されるのか、その理由はいろいろありますが、例えば空室リスクが深刻化することや、海外の不動産投資家が利益確保のために売りに転じることなどが挙げられています。
いずれにしても、オリンピックが終わった後に、経済情勢は何らかの変化を見せると予想されるでしょう。
海外の不動産投資家の動きに注目
日本の不動産投資家は、不動産投資について家賃収入を得る目的や税金対策、資産の現物化という目的で行うことが多く、出口戦略はその後の位置づけであることがほとんどです。
しかし、海外の不動産投資家は、売却益を目的とした投資が多いという違いがあります。
その海外の投資家がオリンピック後にどの様な動きを見せるのかという部分ですが、やはり売却する可能性が高いと考えられるでしょう。
利益を確定させるために売りが加速される可能性もあります。そうなれば不動産価格は下落すると考えられるので、結局はいつ手放すのかを考えておかなければなりません。
オリンピック後に家賃や売却相場は変化する可能性大
オリンピック後に家賃や売却の相場まで落ち込むことになると考えると、不動産投資を行うことが恐くなるかもしれません。
しかし、出口戦略をしっかり検討しておけば、売却益を確かなものにしていくことができるはずです。現在の市況なども踏まえながら、どのタイミングが売りのタイミングなのか見極めが肝心です。