誰も住んでいない空き家があると、何となく不気味で火事や倒壊などの危険はないかと心配になるものです。
例えば空き家の庭木の枝がのびて自分の家のガレージに入り込んでいる場合、邪魔になって駐車する時に不便だけれど勝手に切って良いかわからないので空き家の所有者に連絡したいというケースもあるでしょう。
しかし誰が所有者かわからず、どうすることもできないという場合、どのようにして持ち主を調べれば良いのでしょう。
空き家の所有者を調べる方法
空き家や土地の所有者を調べたいなら、法務局や市町村役場、インターネットなどで調査する方法があります。
●インターネットを活用した調査方法
空き家の地番と家屋番号がわかれば、インターネットから「登記情報提供サービス」の利用を行うことで情報を確認することが可能です。
・どのように利用する?
個人が利用する場合には、事前に申込手続を行って利用登録をした上で使います。申込手続に1週間くらいかかり、利用者IDを発行してもらった後で利用することが出来ます。
・決済にクレジットカードが必要
ただし利用するためにはサービス利用料金以外にも登録費用が発生します。クレジットカード決済による支払いが必要となるので、カードがない場合にはデビットカードやプリペイド式カードなどを使うことになる点に注意しましょう。
・地番や家屋番号が不明な場合は?
地番とは土地一区画(一筆)ごとに付けられている番号なので、住所とは異なる場合があります。
また、家屋番号は建物それぞれを識別するための個別番号のことですが、どちらも管轄の法務局で確認することができます。
●直接法務局で所有者情報を確認する方法
地番や家屋番号が不明な場合などは法務局で確認することが出来ますが、インターネットを使わなくてもその場で登記事項証明書を取得すれば所有者を調べることができます。
登記事項証明書の権利部に所有者の住所と氏名が記載されています。その他にも、面積や用途、地番、抵当権の有無や金額などの情報が記載されていますので、持ち主は誰かを確認するために有効な書類です。
空き家の所有者が誰か分かったらどうすれば良い?
空き家の持ち主が判明した場合には、所有者の住所をNTT番号案内に伝えて電話番号を確認し連絡してみましょう。電話しても繋がらない場合には、直接手紙などを送るなど何らかのコンタクトを取ることが必要です。
空き家は放置していると、周辺住民にとって迷惑を掛けることになりますので、もし所有する空き家がある場合には、そのままにしない様にする事が大切です。