これまで住んでいた家は広すぎるからと、リタイア後に老後移住を考える人も増えています。
穏やかな場所でゆったりと田舎暮らしをする事、利便性が高く子供が住んでいる近くに移り住むなど初めての都会暮らし、そして求めるサービスを受ける事ができる高齢者向け住宅など色々な選択肢があるでしょう。
その中で注目したいのが、サービス付き高齢者向け住宅です。
特別養護老人ホームの待機者は50万人以上!
現在介護施設に入所したいと希望しても、特別養護老人ホームなどは50万人以上が待機状態で待っていても入所できる日が来るとも限りません。
長寿化する日本で安心して老後の生活を送るために、サービス付き高齢者向け住宅などを検討する人も増えています。
・サービス付き高齢者住宅とは
国交省が始めた高齢者向けに提供されている賃貸住宅で、居住空間はバリアフリーであることや25㎡以上の広さが基準となっています。グループホームは7㎡、特別養護老人ホームが10㎡なのと比較すると、ゆったりとした快適な生活が送れるでしょう。
サービス内容も安否確認と生活相談サービスが利用でき、さらに手厚く充実したサービスを希望するなら、清掃や洗濯、日々の食事、訪問診療や訪問介護なども利用できます。
充実したサービスとはどのような内容?
通常の介護施設とは違い、介護サービスは提供されない代わりに自由度が高い生活を送ることができます。有料老人ホームと比べると、比較的介護度が低い人が入居する傾向が高い住宅です。
認知症の受入にも積極的なところもありますが、夜間の対応は職員が常駐しているところでないと不安があるでしょう。場所によっては緊急通報システムなどで外部の警備会社に依頼しているケースもあるので確認しておく必要があります。
・娯楽設備も充実していることが多い
住宅内に談話スペースや共用スペースがあったり、カラオケやマージャン設備があったり、さらには季節行事や誕生会、小旅行といった、一人で入居する高齢者でも色々な人と交流ができる活動を行っているところもあります。
・コミュニティを形成しやすい
敷地内には温泉が設けられていたり、カフェやサロンが設置されていたりと、ますます充実したサービス付き高齢者住宅が登場することが予想されます。
元気なうちに移住して趣味や生きがいを見つける事ができる流れを確保しやすいと言えるでしょう。
家が価値を失う前に売却する選択もアリ?
長年住み続けた家を離れることに抵抗がある人ももちろんいるでしょうが、子供が別で家を構えている場合や、いずれ自分たちが死んだ時に空き家化してしまうことを懸念して、早い段階で安心して暮らせる場所で移り住む人も増えています。
建物が古くなって価値を失う前に、このような決断も今の時代には必要なのかもしれません。