現在空き家増加が社会問題化している原因として、適切に管理されないまま放置されていることによる建物の倒壊の危険性だけでなく、周辺住民や環境に悪影響を及ぼすといった景観の問題が挙げられます。


景観に悪影響を及ぼす空き家とは、老朽化してボロボロになった建物や、庭の雑草が高く伸びたままになっているなど、長期に渡り誰も足を踏み入れていない状態と見てわかる空き家です。
見た目が悪いというだけでなく、害虫・害獣の繁殖の原因となるケース、不法投棄などが行われるケースなどもあり、いずれ犯罪に利用されるといった危険性も潜んでいます。

 

空き家が周辺物件の不動産価値にまで影響する?

さらに空き家は周辺の不動産価値に影響を及ぼす可能性もあります。
同地域内で管理がされていない不動産が目立っていれば、その地域自体が管理のされていない地域であるという印象を与えてしまうことにもなるでしょう。
地域のイメージを損なう原因になれば、空き家周辺の物件が売れなくなる可能性も出てくると言えます。

 

窓ガラスが割れたままだとゴミ捨て場になる可能性も!

アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した「割れ窓理論」では、建物の窓が壊れている状態で放置すると、誰も管理をしていないという象徴となって、他の窓もいずれ全て壊されると考えられています。
例えば空き家の窓ガラスが割れたままの状態で治さずに放置してれば、管理されていない場所だという認識から気軽にゴミを捨てる人が増えるかもしれません。さらに地域環境に影響を及ぼし、凶悪な犯罪が多発する可能性もあります。

 

空き家を放置せずに管理するために

このように空き家の放置は、周辺の住環境に悪影響を及ぼす存在でしかありません。適切な管理をしていくことで、景観破壊や治安悪化を防ぐことができるでしょう。
通風や換気も建物の老朽化の進行を抑えるために必要ですし、庭の草木が伸びていれば手入れをする必要もあります。ポストにチラシなどが溜まっていないかを確認し、定期的に清掃なども実施していくようにしましょう。
ゴミの不法投棄はされていないか、壁や屋根など崩れている部分はないかなど、問題が発生した場合には早期の対応が必要になります。

 

管理できないなら次の一手も必要

しかし親の実家を相続し、既に現在生活している場所で家を建てている場合などは、実家までの距離が邪魔をしてなかなか管理が出来ないというケースもあります。
特に地方の空き家は賃貸物件などに活用したとしても借り手が見つからないといった問題も抱えているようです。
しかし空き家問題は原則として個人の問題です。増え続ける空き家に対して、国や地方でも様々な取り組みや対策を講じてはいますが、まずは所有者の責任であるということを理解しておくことが大切です。
今後使う予定がないのなら、建物が老朽化してしまう前に売却なども視野に検討してみることも必要だと言えるでしょう。

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